『木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ』から、もうすっかり樹々はシルエットとなり、今年も残りわずかとなりました。
皆さまには、お元気に越年のご準備にお忙しいことと存じます。
さて、20日の第62回さぶろく句会は、8名出席、投句者18名、投句総数72句、選句者20名の選句結果は、8点が最高得点で、5点以上は下記の6句となりました。
8点句 あかがねの樋のきりりと冬の月 卓 馬
8点句 河豚鍋や志功破顔の大写真 卓 馬
7点句 懐手なんにも考えてはをらず 麦 人
5点句 この店で同じ顔ぶれ年忘れ 節 子
5点句 白菜のきゆるんと鳴いて漬けらるゝ 麦 人
5点句 夕時雨ポスト食み出す回覧板 まりん
選句に書き添えていただいた感想や、麦人さんの選評も参考に、高得点句から一句一句、丁寧に、和やかに鑑賞いたしました。いつもながら、遠方の友の顔を思い浮かべながらの愉しい句会でしたが、大根寿司はかぶら寿司より美味しいという話もでて、思いがけず、富山や福井出身の方々が大根寿司をご存じないこともわかりました。
句会はちょうど3時間で終了、5月の軽井沢同期会の案内の封筒詰作業を1時間がんばったあと、同期会幹事も加わって、銀座の「やす幸」へ移動。以前美味しかったのでアンコールのあったおでんのお店です。ここでもまた、さまざまな話題が沸騰した2時間でした。
★第63回さぶろく句会のお知らせ★
兼題:「雛(ひな)」「蓬(よもぎ)」「彼岸」「春の水」
兼題、自由題 合わせて一人4句とします。
締切:3月14日(土)午後10時まで
第63回句会は横浜あたりでということでしたが、もろもろ事情がありまして、北とぴあでの開催となりました。
次回兼題からの連想ですが、子供の頃、金沢の雛まつりは一ヶ月遅れの4月でした。(もしかしたら、いまもそうでしょうか?)雛壇には、菱餅はもちろん、かごや折敷に盛った色鮮やかな鯛や松茸、竹の子、桃などの金花糖や飴菓子が飾られ、雛祭りが終わると、硬いので金鎚で割って食べたことを思い出します。
どうぞ良いお年をお迎えください。
さぶろく句会世話人