中部・近畿地区で紅葉といえば、京都の寺院と並んで近江湖東の鈴鹿山系の山裾に点在する古刹が有名である。中でも湖東三山(北から西明寺、金剛輪寺、百済寺)と永源寺の紅葉が素晴らしいといわれる。11月17、18の両日、そんな古刹の紅葉を愛でるべく、雨の中巡ってきた。なかでも、今年は永源寺の紅葉はひときわ見事で、十二分に堪能できた。錦織成すとは、正にこんな風景を言うのだろうという感じだった。
総門前の参道から山門、鐘楼、方丈(本堂)、禅堂、法堂、経堂、開山堂などの伽藍を、黄・橙・赤色のカエデの枝が覆い包みこむようにしていた。また、地面にも落ち葉の絨毯が真っ赤に広がっていた。それにしても、何と人の多いことか!!次から次と総門から湧き出てくるように、広い境内を埋め尽くされていった。紅葉を撮ろうとカメラを構えると、その先には必ず人の姿が。その人も又、カメラを構えてこちらを撮ろうとしている状態だった。それでも、充分紅葉を楽しむことが出来満足だった。
*永源寺は、康安元年(1361)、近江の守護職佐々木六角氏が伽藍を建て、寂室元光禅師を請して開山となし、瑞石山と号し、臨済宗永源寺派大本山。当寺、この山中に56坊の末庵を有し2千余りの修行僧がいたと記されている。応仁の頃京都五山の名僧知識が難を避け修行され、「文教の地 近江の移る」といわれたほど隆盛を極めた。しかし、明応(1492)、永禄(1563)と度重なる兵火に焼失し往時の面影も無く衰微した。寛永年間、一糸文守禅師(仏頂国師)が住山し、後水尾天皇の帰依を受け再興。本堂は、全国屈指の葭葺建物で本尊・世継観音を安置している。この観音を一心に祈念すれば、優れた世継ぎが授かり、子々孫々繁栄という霊験あらたかな秘仏という。
紅葉狩人
イチョウの巨樹をもう一本紹介しよう。その樹は、千葉県市川市にある「葛飾八幡宮の千本イチョウ」である。
東京・麻布の「善福寺の逆さイチョウ」を見てから、地下鉄で「四ツ谷」へ出てJR総武線に乗り「本八幡」で降り、7?8分程歩いた所にある葛飾八幡宮の本殿のすぐ右側に立っていた。この八幡宮は、9世紀末宇多天皇時代に京都の石清水八幡宮を勧請して建立されたといわれ、下総国の総鎮守であった。息長帯姫命・誉田別命・玉依姫命の三神を祀る古社である。
樹齢1200年以上といわれる大イチョウは、黄葉にはまだちょっと早く黄緑色の葉を茂らせてどっしりとした姿で立っていた。主幹の周りに無数の細い支幹が寄り集まって、あたかも根元から1本の大樹が天に向かって伸びているように見える。「千本イチョウ」という名は、この形状からきているという。説明板によれば、この樹は古くから有名で、江戸名所図会には「神前右の脇に大樹あり、神木とす」とあり、さらに「此の樹のうつろの中に小蛇栖めり、毎年8月15日の祭礼の時音楽を奏す。其の時数万の小蛇枝上に顕れ出ず、衆人見て此れを奇なりとす」とある。根元には、無数の細い根が地上を這い、あたかも数万の小蛇が群がっているように見えた。真に奇妙な姿である。
「葛飾八幡宮の千本イチョウ」 国指定天然記念物
樹高 22メートル 幹周り 10.8メートル 推定樹齢 不明(1200年以上?)
所在地 千葉県市川市八幡4?2?1 葛飾八幡宮
「巨樹探訪」熱中人
往年の勇者をたたえ合う 過去人脈の集いは「現在世にどう役に立っているか」問わないので楽しい。わざわざ飲み会に東京、名古屋から大きな出費で来る者も。現在の自分の価値は私達は意外と低く過去にあった値を見せ合い自己満足!!。勿論なかには晩成型の人もいていちがいに言えないが。そうと分かったら世のため頑張ろうと力まないこと. 俺は半太だ!!!
今回は、東京都内にある巨樹の一つを紹介しよう。
14日の「さぶろく会東京例会」に参加した翌日、折角東京まで出てきたからには、東京の巨樹を是非見たいと思い行ってきました。
地下鉄「麻布十番」駅で降り、徒歩5?6分程の麻布山に、都内では浅草寺に次ぐ古刹の一つ、麻布山善福寺という浄土真宗の寺があります。その寺の一角、親鸞聖人の銅像の横に、「逆さイチョウ」と呼ばれる大銀杏の樹があります。樹齢750年以上という古木は、幹から大小多くの気根(乳柱)が垂れ下がり、真に奇異な姿をしている。昭和20年(1945)5月の空襲で枯死したように見えたが、焼け残った幹からよみがえったという。親鸞聖人がさした杖が根ずいたと伝えられているそうだ。東京都内では、最大の巨樹である。
「善福寺のイチョウ(逆さイチョウ)」 国指定天然記念物
樹高 20メートル 幹周り 10.4メートル 推定樹齢 750年以上
所在地 東京都港区元麻布 1?6?21
*「麻布山 善福寺」は平安時代、真言宗の開祖 弘法大師空海の創建と伝えられている。鎌倉時代、親鸞聖人が越後より上洛の途中、当寺に逗留した折、時の住職・了海上人は、親鸞聖人の高徳に導かれ、全山あげて真言宗より浄土真宗に改宗。
安政5年(1859)には、日米修好通商条約に基ずき当寺院内に、初代アメリカ合衆国公使館が設けられ、タウンゼント・ハリスらが在留。その記念碑や、福沢諭吉翁の墓や、越路吹雪の碑がある。
「巨樹探訪」熱中人
秋の日は釣瓶落とし、暮れなずむ時間などないまま、あっという間に暗くなっていきます。みなさまにはお健やかにお過ごしのことと存じます。
さて10月31日、北とぴあ804A会議室での第65回句会は、今回より投句開始の凱風さんが長野から高速バスで駆けつけてくださり、8名出席。投句者19名、投句総数75句、選句者20名で、選句結果は、11点が最高得点で、5点以上は下記の7句となりました。
11点句 住みなれし世に陽のさして秋惜しむ 卓 馬
8点句 長き夜や妻と手相を見せ合ひて 英 明
8点句 払ひても秋の蚊一つ払ひても 節 子
7点句 母になる子のてきぱきと赤まんま まりん
5点句 新蕎麦を打ちて快気の祝とす まりん
5点句 逸賞の菊場外へ持ち出され 麦 人
5点句 風も無く墓石ぬくし秋彼岸 酔 魚
いつものように、麦人さんの選評や皆さまの選句メールに添えられた寸評も参照して、高得点句から一句一句丁寧に鑑賞いたしました。久しぶりの大人数8名というのは、やはり楽しさも際立って、たいそう活気溢れる句会となりました。次回もまたたくさんの投句をお待ちいたします。
★第66回さぶろく句会のお知らせ★
日 時 : 平成22年1月23日(土)午後1時
会 場 : 王子『北とぴあ』8階 804A会議室
兼 題 : 「去年今年」「寒雀」「蜜柑」「葉牡丹」
(出題は65回句会参加者一同)
兼題、自由題(当期の季語...66回は冬)合わせて一人4句
締 切 : 1月9日(土)午後10時まで
第65回さぶろく句会世話人
頭で文化を作るわりに人は動物の中では生命力の強い方ではない。文化に意味を見出すよりまず生物体として正しく生息して長寿であれと、現代はスポーツ、健康ブーム、セックスなど古い「文」をくだき、アメリカ的自己(利己)主義が盛ん。恥だが一理ある。寺が観光化し、大学が生活力の職業紹介所となり、それで強い肉体的者が勝っていく。ある程度これにも乗った上で文化人たれ!!。私達の年代はまだ恥を知っていた。今からでも遅くない。現代的老人になり自分のために生きよう。 俺は半太だ!!!
悲しいお知らせをしなくてはなりません。
南茂くんが、本年2月28日ご逝去されました。
さぶろく会東京例会の案内に対して、奥さまからご連絡ありました。
快活で明るい笑顔が思い出されます。
みなさんとともにご冥福をお祈りします。
働き好きな者は退職して指示してくれる人がいなくなり管理調整役だった者は、その対象がいなくなる。およそ働く、管理するとはこの世の一部の職場という部分的生き方にすぎない。鉢物の新芽に小宇宙を見い出したりしてこなかった。言わば他人の山に登っていて評判を気にしていたのだ。さあ、自分のために生きよう! 俺は半太だ!!!
この世への現れ方がへたな病弱、障害者、世渡りの失敗、貧乏など兄弟や従兄弟が立派なのに運や生まれたときの不遇でへたに生きる。しかし諸行は無情で成功者も同じように死後次第に忘れられ一時期栄えても自分本位でも慈善しても同じように土にかえる。それならば勝手に生きようーーーいや、人のために生きようーーーと各自別の考えとなり、それもそれでよい。 俺は半太だ!!!