2013年5月の記事一覧

宇那提森のムクノキ (1).JPG岡山県美作地方のムクノキをもう一本紹介しよう。その名は「宇那提森(うなでがもり)のムクノキ」という立派な名称がついた樹だ。横川のムクノキの優美な立ち姿とは違い、まことに奇怪な姿をしたムクノキだ。とても1本の木には見えない大ムクノキだ。

宇那提森のムクノキ(3).JPG宇那提森のムクノキ (2).JPG宇那提森のムクノキ (4).JPGそれは、美作国二宮 高野神社の長い参道の入り口、大鳥居をくぐってすぐの所にあった。3本の太い幹が三方向に、しかも横に長く伸びている。1本の太い幹が、何らかの理由で3本に裂けたのか、最初から根元から3本に分かれて伸びていたのか分からない。とにかく、3本の根元部分が全く無いのだ。1本は、もう枯れ木同然のようになっているのだが、先端部分にはしっかりと緑の枝葉を付けている。  他の2本はいまだ樹勢盛んで緑が茂っている。この生命力の逞しさは感服ものである。下記の幹回りのデータは、3本の個々の幹回りを合計したものである。

かっては、このあたり一面鬱蒼とした水辺の森があり、「宇那提森」と呼ばれていたという。万葉集など多くの歌に詠まれ有名な歌枕だったようだ。ところが戦国の頃、備前の戦国大名 宇喜多直家が砦の用材として伐採し森は消滅、ただ1本だけ伐り残されたのが、このムクノキだということだ。貞享5年(1689)津山藩主 森家の家老 長尾隼人は石碑を建て之を顕彰した。

        「?宇那提森(うなでがもり)のムクノキ 」   津山市指定天然記念物

            樹高 13m  幹回り 12.0m  推定樹齢 700年

                  ( 環境省 )

            所在地 岡山県津山市二宮  高野神社

                        ( 撮影日 H25.5.9 )

                            

                                 「巨樹探訪」熱中人

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無題

在京の私の弟が長期入院の為、上京を繰り返せねばならず、しばらくブログ欠席とします。上京しても私も年齢がいき臆病になり、盛り場や名所へも行かずホテルでホリエモンなどドロップアウトした有名人の出るTVを見て、東京は面白いなあと思っています。金沢と違って「これ!」というものなく人々がヤイヤイガヤガヤやっている東京は未来の若者は憧れなくすでしょう。定年後の人々も地方志向もあり、大学名を今まで程言わなくなって東京は平凡化している。食も素材はダメで「ソース」と「ダシ」です。    俺は半太だ!!!

横川のムクノキ (1).JPG横川のムクノキ (2).JPGこれまでの「巨樹探訪」の中で、確か2本のムクノキを紹介してきたと思う。それは、三重県津市の「椋本の椋(8m)」(2009.6.20)と熊本県菊池市の「将軍木(8m)」(2011.6.7)である。それらの樹はいずれも「我こそは巨樹である!!」という存在感を誇示しているような独特な雰囲気があった。また、それらの横川のムクノキ (3).JPG樹は勿論数百年の老大木であって、枝への支え木が痛々しく感じられたものだ。しかし、今回紹介する「横川のムクノキ」はそんなに凄味もなく痛々しさもない、実にすっきりとした、整った優美な姿をしたムクノキである。偉大な巨木でありながら、その大きさを、威圧感を見る人に感じさせないのだ。2年前、鹿児島で日本一の巨樹「蒲生の大クス」と対面した時も同じように思った。それは、その立ち姿のあまり横川のムクノキ (4).JPGにもの美しさからだろう。

美作市内の山間を走る県道90号線から46号線に左折し、少し行った所に在るのがすぐ目に入った。山間にある、広々とした緑の空き地に悠然と、しかも優雅に立っていた。周りには、近くに家が数軒あるだけで、何物にも邪魔されず自由に育ち、空いっぱいに枝を広げているのだ。その枝張りは、東西に34m、南北に30mにも及ぶという。これだけの大樹をしっかりと支えているのは、よく発達したムクノキに特有の板根(ばんこん)が特徴で、幹の下部が何枚かの大きな板状になって支えているのだ。根元には荒神様と呼ばれる祠が祀られている。地元の人々から大切にされていることが分かる。

ムクノキがある河合川の上流には、天石門別神社があり、その境内奥には落差13m、2段になって流れる美しい「琴弾の滝」がある。また、逆方向に90号線を2kmほど走ると、かってF1グランプリが開催されたこともある「岡山国際サーキット」がある。

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          「横川のムクノキ」      県指定天然記念物

             樹高 30m  幹回り 9.4m  推定樹齢 1000年

                      (美作市教育委員会)

             所在地 岡山県美作市滝宮北川

                             ( 撮影日 H25.5.9 )

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                               「巨樹探訪」熱中人

 菩提樹の大イチョウ (1).JPG菩提寺の大イチョウ (5).JPG菩提寺の大イチョウ (3).JPG5月に入り、本当に久しぶりに「巨樹探訪」の旅に出かけることができた。今回の旅は、予め岡山県の美作地方の巨樹の幾本かに的を絞り廻ってきました。先ずは、岡山県下一の巨木と言われており、国の天然記念物にも指定されている「菩提寺の大イチョウ」を紹介しようと思う。

 中国自動車道津山インターを降り、鳥取市へ向かう国道53号線をおよそ20分ほど走り、奈義トンネルの少し手前を左折し、10分ほど走ると 高貴山菩提寺という小さな古寺へ着く。岡山県と鳥取県の県境にそびえる那岐山の中腹である。

小さな山門をくぐり、少し歩くと前方に何やらあまり見掛けたことのない黒褐色の動物がおどけた顔をして、じっとこちらを見ていた。よく見れば、狸ではないか!! このような山中で狸と出会うなんてちょっと驚いた。目指す大イチョウは境内の一番奥まった所にあった。いかにも老樹らしい貫禄を見せて立っていた。まだ若葉が出てきたばかりで、巨樹の全容が、枝の一本一本まで完璧に見て取れた。主幹は、地上3mほどの高さで、10数本にも分かれており、内2本は大きく横に張り出し、残りは天に向かって林立し、その姿はいかにも巨樹といわれるに相応しい壮観さである。これまで見てきたイチョウの中でもこれほどまでの大樹は初めてである。幹の太さ、樹の高さ、樹勢の良さの三拍子揃った素晴らしい大イチョウであった。又、気根(乳柱)も大きく垂れており、最大のものは長さ2.4m、太さは1.7mもあるという。町では、このイチョウを町木に指定し保護に力を注いでおり、町民により大事にされているという。

高貴山菩提樹は、7世紀末ごろ役行者が創建したと伝えられる古刹である。盛時には、七堂伽藍三十六坊を擁する大寺院であったという。しかし、康安元年(1361)、伯耆守護山名時氏の焼き討ちに遭い全山灰じんに帰し、江戸時代末期には廃寺となっていたが、法然ゆかりの寺として明治になってから再興されたのだ。法然ゆかりとは、浄土真宗開祖法然上人が、当時菩提寺の院主であった叔父観覚上人の下で9歳から13歳まで過ごし、ここで得度をした寺なのだ。この大イチョウは、法然上人が学問成就を祈願して挿した杖が根付いたといわれている。

        「菩提寺の大イチョウ」      国指定天然記念物

            樹高 45m  幹回り 12m  推定樹齢 900年

                     (奈義町教育委員会)

            所在地 岡山県勝田郡奈義町高円 1528

                           ( 撮影日 H25.5.8 )

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                                「巨樹探訪」熱中人

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真楽寺の大杉(1).jpg もう一本、神代杉を紹介しよう。

 小諸から県道80号線に沿って軽井沢へ向かう途中、御代田町塩野という、浅間山の麓に 浅間山真楽寺という真言宗の寺がある。奈良時代 用明天皇の時、浅間山噴火鎮静の祈願所として建立されたと伝わる古刹だ。境内には、源頼朝が42歳の厄除祈願のため建てられた観音堂がある。この観音堂と三重塔の間に一本の大きな杉の古木がある。これが神代杉である。とにかく、ユニークな姿をした大樹だ。両手を広げ、胸を後ろに反らしふんぞり返っているような格好だ。しかし、その幹の有様はすさまじく、中心部がすっかり脱落しているの真楽寺の大杉(2).jpgだ。胸から腹にかけ真一文字に裂かれ、内臓が一切合財取り除かれているのだ。また、その下の方には大きな空洞があり、黒焦げになっていた。文化13年(1816)の火災の痕跡であるという。落雷のよるものなのだろうか? 内部には、蓮華を手にした石造菩薩座像が安置されている。傍らに立つ説明板には、樹齢1300年とある。真楽寺は、天養2年(1145)に現在地に移転したというから、おそらく既に存在していた、この神代杉とい巨杉がある地に寺を再建したのだろう。

 訪れた平成21年5月16日には境内は満開のツツジと八重桜に彩られていた。又、観音堂の近くには一本の大きなシダレザクラの木もあった。

        

          「 真楽寺の神代杉」     町指定天然記念物

             樹高 15m  幹回り 9.2m  推定樹齢 1300年

             所在地 長野県北佐久郡御代田町塩野

                   ( 撮影日 H21.5.16 )

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                             「巨樹探訪」熱中人

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「その瞬間」例え百才まで生きてもあと30%しか残っていない。僧は死んで生き返った人に会い、その時本人は周りが全部紫色に見えると言っていた。仏教本ではその時大海の荒海が見え中央に細い極楽行の狭い道が見えこれを百道(びゃくどう)といい落ちたら終わりでうまく渡れと言う。ーーーーー以上表参道入口の古本屋の仏教書を買って調べた私。身体の全パーツが一斉に老化するのが効率的(老衰)。       通院すると医療費がかかり、これは国民総生産の増大に今は計算され国が大きくなることになっている。変?変でない?       俺は半太だ!!!

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