月日がどんどんどんどん跳ぶように過ぎて行きます。はや翌日に夏至を控えた6月20日の第85回さぶろく句会は、出席者8名、投句者23名、投句総数92句、選句者23名、投句だけ選句だけの方もあって、参加者総数は25名、選句結果は最高得点15点、5点以上は下記の7句となりました。
15点句 夏足袋の左右きりりと干されけり 卓 馬
12点句 更衣十六才を収めかね 樹 里
9点句 めだかの眼大きく宇宙見てをりぬ まりん
7点句 交番のとなりは花屋夏つばめ 子 燕
5点句 山里や帽子ひとつの衣更え さぶ路
5点句 母の字の古りし畳紙や更衣 まりん
5点句 やはらかな白に戻りて牡丹散る まりん
久しぶりに広々とした豪華会議室での句会は、金沢からの遊望さんを迎えて、ゆったりした雰囲気で始まりました。高得点句から1句1句ていねいに味わっていきましたが、今回は、季語について、いつも以上にあれこれ話題となりました。
「夏みかん」は夏がついているのに夏ではなくて春の季語である
「菖蒲」はサトイモ科で葉と根と香りに注目、「花菖蒲」はアヤメ科で花をめでる
「菖蒲園」は花菖蒲園のことゆえ、「菖蒲」の傍題にはならない。
「菖蒲湯」は「菖蒲」の傍題ではなく独立した季語だが、さぶろく句会では「菖蒲」に含めていいのでは。
「蔦」は秋だが、「蔦茂る」は夏で、「蔦枯る」は冬、ややこしい。
また、無季の句については、無季でも詩の心が感じられればいいが、その句の何が詩の心なのか第三者にわからない場合は俳句とは言えないのではないか・・・という指摘もありました。
熱中するにつれて、いつもながらの言いたい放題、ああだこううだと口角泡を飛ばし、大笑いしながらも、92句すべての句をじっくりまじめに鑑賞吟味できた4時間でした。
★第86回さぶろく句会★
日時 : 平成26年9月20日(土)午後1時?
会場 : 王子「北とぴあ」801会議室(20名定員、肘掛け椅子)
兼題 : 「残暑」「萩」「鹿」「西瓜」(句会参加者一同で考えました)
兼題、 自由題(なるべく句会当季の秋の季語で)合わせて一人4句とします
投句期間 : 句会の4週間前の8月23日から2週間前の9月6日(土)午後8時まで
なお、第87回句会は12月20日(土)午後1時 北とぴあ804B会議室です。
第85回さぶろく句会世話人