2015年4月の記事一覧

手弱女桜(2).JPG手弱女桜(3).JPG手弱女桜(1).JPG 佛照寺のシダレザクラの興徳寺集落から、県道1号線をさらに輪島市街へ向けて走ると、石休場という集落がある。県道沿い右側に照福寺の石柱、左側に一本の大きな桜が。とにかく見事な桜である。これが次の目標の「手弱女桜」であった。

 太い幹が地上50cmほどの所から5?6本枝分かれして、何の遠慮もなく思いっきり、大きく天に向かって手を広げているようで、しかも、各枝がさらに小さな枝を広げ、誠にのびのびとした樹形をしている。そして、びっしりと八重咲きの花をつけ、ボリューム満点、迫力満点である。花色は、遠くから見ると鮮やかなピンク色に見えたが、近くで見ると淡いピンク色に。紅シダレの様な濃紅色ではなく、上品な薄紅色をしているのが好ましい。名前が「手弱女」だが、この色から来ているのだろうか? とても生き生き、元気はつらつ、元気いっぱいの開花状態から「手弱女桜」とは思えない。

 説明板を見ると、近くの照福寺境内横の中江家(文治2年<1186>地頭としてこの地に赴任した長谷部信連の隋士)の先祖が、昔京都に行った時に平野神社の見事な桜に感嘆し、その種か幼苗を持ち帰り植えたものと思われると。おそらく、その平野神社の桜が「手弱女桜」というものだったのだろうか?

 もともと、照福寺旧参道の登り口付近にあったものを、今から50年ほど前、県道工事の際に現在の場所に移植されたという。

      所在地 石川県輪島市石休場安町    ( 撮影日 H27.4.17 )

                                  花追い人

 

 佛照寺のシダレザクラ(2).JPG羽咋のシダレザクラの苑を見た後、輪島市の桜を訪ねる。のと里山海道・能越道を経て、県道1号線を輪島市街へ向けて北上する。途中、茅葺民家集落・三井の里の茅葺庵で昼食をとり、周辺の桜情報を仕入れる。そして、最初に向かったのは興徳寺集落にある「佛照寺のシダレザクラ」である。

 1号線を外れ、集落の一番奥の方へ入った所に、真宗大谷派・西光山佛照寺があり、その本堂の前に一本の大きなシダレザクラがあった。説明板によれば、県指定天然記念物の古木であり、樹高 約10m、幹回り 3m、推定樹齢 約300年。県内のシダレザクラの中でも随一の巨木と認定されているそうだ。ただ、今見る限り、幹はどっしりと大きいが、ややボリューム感に欠ける。色も白っぽいので、いまひとつ迫力に欠ける。また、小枝の数も少なく短いので、優美さもいま一の感じだ。先日見てきた「分校の大山桜」同様に太い枝先が伐採されており何か痛々しい。

       所在地 石川県輪島市興徳寺       ( 撮影日 H27.4.17 )

                                   花追い人

羽咋・古永さん宅のシダレザクラ(1).JPG 能登・羽咋市の山中に素晴らしいシダレザクラの苑があると聞き、4月17日早速訪ねた。場所は羽咋市千路町のJR千路駅の北側にある山の中へ少し入った所であった。金沢ではもう散り終わった桜だが、ここ羽咋では、今が盛りと咲き誇っていた。150本を超えるシダレザクラや八重桜である。千路町で建設業を営む古永義二郎さん(73歳)が30年ほど前、砂利を採取した16万平方メートルの敷地に植えたのが、今や、シダレザクラの名所として知られるようになったという。年々訪れる人は増え、今では県外からもツァーバスが立ち寄るほどだそうだ。

 とにかく見事な桜の苑だ。こぼれるように咲いた花が通路を覆い、見事というはかない。よくぞ、ここまでしたものだと感心するばかりだ。見物する人に降り注ぐように咲き乱れるシダレザクラに、暫し我を忘れて歩き回った。

 古永さんは、枯れ枝を取り除いたり、肥料をやったりと一年中世話を欠かさないそうだ。昨年、「日本さくらの会」から功労者の表彰を受けたという。入苑料も取らず、「多くの人々に見てもらえるのが何よりもうれしい」という古永さんは、桜の好きな、優しい、太っ腹な人である。

     所在地 石川県羽咋市千路町 古永さん宅

                  ( 撮影日  H27.4.17 )

   花追い人

手取川水辺プラザの桜(1).JPG 石川県の大河といえば手取川である。白山に源を発し、石川の穀倉地帯石川平野を潤し、白山美川町で日本海にそそぐ。白山市から隣の能美市辰口温泉に行く途中、手取川を渡る辰口橋がある。その橋から上流300mの所に「手取川水辺プラザ」がある。芝生広場があり、ランニングやウォーキング、野鳥観察・植物観察などに広く利用されている。また、この手取川は近世になって、明治29年(1896)と昭和9年(1934)に大洪水を起こしている。明治29年の洪水の悲惨な状況を後世に伝えるために、地元の古老らによって建立された「水害記念碑」がプラザのそばに立っている。

 今回訪ねた桜は、この水辺プラザにある水害記念碑の両側に立ち並んでいる、十数本のソメイヨシノの古木である。訪れた4月10日には満開の状態で見事な眺めであった。堤防土手の斜面に立っているので、枝が斜面を覆うように垂れ下がっており、なんとなく風情が感じられた。見えるものは、手取川と大空、田圃と麦畑、そして山々という風景の中で、十数本の満開の桜は誠に絵になる風景だった。

     所在地 石川県能美市山田町     ( H27.4.10 )

                                     花追い人

さぶろく筍の会のお知らせ

恒例の筍の会を下記の日程で行います。どうぞお越しください。

日時 4月30日(木) 午前10時から午後1時ころまで

場所 金沢市花園八幡町 竹伐り翁宅

少雨決行です。ご自分の昼食を持参の上、長靴など山を歩けるような装備でお願いします。今年は裏年と言われており、イノシシも来て掘り返してありますが、人間の分も残っています。今冬は雪が重かったため竹の倒伏が多く、歩きにくくなっています(イノシシにとっても)。23日午後1時半ころから竹山の整備をする予定です。お時間のある方は運動がてらご参加ください。(竹伐り翁記)

寺入り !!

亡くなれば寺の空き地に入るが、生前入ることは江戸期、失火者、犯罪者、不倫女など寺の雑用しながら立ち直らせることを「寺入り」と言った。私は別の件で寺入りさせられ、かつ破門もされ同期の本井君と言う静かな寺の子を思い出した。今も百数十寺の市内の寺巡りをし、自分の寺の新年会皆出席の新記録を出し、たかが寺されど寺となっている。最近TVで祖母の実家が県内で最も立派な仏壇の家として紹介された。無神論者の信徒とも言える。行くところ無いから寺へでも行こう。(本音)        半太郎です!!!

 分校の大山桜(3).JPG今年も、早々と桜狩りのプランを練っていましたが、いざ見に行かんといった矢先、雨、分校の大山桜(1).JPG雨、雨といった天気。さらに、家庭の事情で外出がままならず、花の時期を逸してしまった。そんなもんもんとしていた中で、先日ようやく一本の大山桜を見に行くことができた。それが「分校の大山桜」である。

 その桜は、石川県加賀市分校の集落の墓場の入り口にあった。国道八号線沿いにあって、すぐそれと分かる桜の樹だった。脇にある説明板によれば、樹高15m、幹回り約4mもあるという。樹齢は記してなかったが、かなりの古木である。1本の大きな枝には、花が付いておらず、また、枝の先が伐採されており、ちょっと痛々しい感じで、全体としてはボリューム感に欠けていた。更に、説明板を読んでいくと、この大山桜は石川県内では、金沢の松月寺のヤマザクラ(国指定天然記念物)、輪島市のヤマザクラに次いで3番目の大樹だという。又、オオヤマザクラトヤマザクラの雑種だという。大きさはオオヤマザクラの特徴を示し、花色はやや淡くヤマザクラに近い。なお、オオヤマザクラは北海道から本州の中部以北に分布するが、群生せず、点在して生育するのが特徴だそうだ。

 この近くには、チハカ山古墳群や前山古墳群があり、江戸時代からヤマザクラの群生地としても知られていたそうだ。このことは後で知ったことである。

              ( 撮影日 H27.4.9 )

                               花追い人

勉強の猛者と逆にあきらめ者など付高にいたが、変人はいなかった。元職場では「茶封筒で香典を持って行く」のがいて、最高顧問となった。出世の亡者や16回転勤記録の尻軽男など変人によく出逢った。時代ごと時の三奇人と呼ばれる男が必ずいた。長 秀隆君に言わすと小物作りに熱心な学校故、変人が出ないとかーー。最後は皆さん 変死だけはするなよ!!        半太郎です!!!   

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