2016年11月の記事一覧

第95回さぶろく句会報告、96回句会連絡  平成28年11月吉日

11月24日 東京は11月として54年ぶりの降雪、観測史上初の積雪となりました。

雪国育ちの私たちにとってもこの寒さと雪には厳しく、当日になって2名の不参加があり 5名の出席者で句会を行いました。さて 第95回さぶろく句会の報告をさせて頂きます。投句者は20名 投句総数78句、選句者21名。最高得点者は桜子さんの8点、5点以上は下記の8句(全て女性!)となりました。

   8点句  托鉢の僧大根を抱へおり        桜 子

   7点句  日当たりの切り取る影や冬の庭     まりん

   6点句  蜜柑むき児の算数を覗き見る      節 子

   6点句  やはらかし障子に映る風の影      まりん

   5点句  大根の葉ごとゆさゆさ夫帰る      真 由

   5点句  母の背の温みにまがふ小春かな     真 由 

   5点句  禅僧の落葉掻く音迷ひなし       節 子 

   5点句  迫真の弁慶に沸く秋の夜         紫

先ほど述べましたように 今回の上位は全て女性!最近の世界の情勢とは言え男性の更

なる奮起が望まれます。俳句鑑賞の前はいつもながら健康問題に夢中になり、句鑑賞では

作者に真意を聞きたい句や 謎を生むような句 それぞれ個性たっぷりの句が多いように感じられました。句ですぐ作者を言い当てたりして全句を鑑賞 楽しい句会となりました。 

尚100回目は2月、時期的に寒いので5月頃101回を金沢でを目指してやって行こうと思っていますので、金沢の方のご協力をお願い致します。皆様のご健康をお祈り致します。よいお年をお迎えください。

第96回さぶろく句会のお知らせ  

  日時:平成29年2月24日(金)午後1時から

  場所:王子「北とぴあ」805A会議室

  兼題: "冴え返る" "春菊" "梅"

      自由題(なるべく句会当季の初春の季語)で合わせて一人4句とします。

  投句期限:句会の2週間前の2月10日(金)午後8時迄

  投句の際のお願い Eメールの場合は

     件名を"96回投句〇〇"として〇〇の部分に俳号を入れる事。

     97回さぶろく句会は平成29年5月26日(金)午後一時からを予定

                さぶろく句会世話人  萩原 勲

樹木公園の紅葉.JPG銀杏落葉.JPG散黄葉(1).JPG

 ここ最近4年程紅葉を見に行っていない。今年も天候不順、せっかく晴れてもこちらの都合が悪く、ちょっとイライラしている今日この頃でした。ようやく晴れた先日、白山市内にある樹木公園の紅葉を見てきました。

 樹木公園とは正式には、石川県農林総合研究センター林業試験場樹木公園。芝生広場を中心に花木園、針葉樹林、郷土の森、落葉広葉樹林、常緑広葉樹林、桜椿園などが配置されており、800種、15000本余の樹木が植栽されている。桜は約130品種、約900本、椿は約40品種、850本とおおく、全国的に 散黄(2).JPGも有数の規模だそうだ。

 これまで、桜の時期に行っているが、紅葉は今回初めてである。芝生広場と郷土の森の間の小川の両岸に楓とイチョウの紅葉、黄葉が素晴らしい。地面を覆っている落葉、まだ枝に残っている紅・黄葉、そして今盛んに降り続く散紅葉。本当に絵になる風景である。

     石川県農林総合研究センター林業試験場樹木公園

        石川県白山市三宮町ホ1

           ( 撮影日 H28.11.21 )

    紅葉狩人

彫り込まれた十一面観音.JPG諦応寺の仏像彫り込みイチョウ.JPG 「円成寺のみかえりの松」を見て後、国道27号線をさらに南下し、若狭町の安賀里の集落へ。国道を左に外れ山際に沿って走ると、奥まった所に小さな山寺が見えてくる。寺の名は城谷山諦応寺という。曹洞宗の禅寺である。

 駐車場に車を止め石段をを上っていくと、こじんまりとしているが、珍しい鐘楼堂付き山門(町指定文化財)の左前に、、1本のイチョウの木が。しかし、それほど大きくもなく、ちょっと巨樹というにはおこがましい感じのものだ。ところが、近ずいてみてびっくり。なんと、幹の中に等身大の仏像が彫りこまれていたのだ。しかも、それは正しく十一面観音立像であるのだ。これは、いわゆる立木観音である。生きた生木に彫刻してあるのだ。

 滋賀県大津市南郷に通称「立木観音」と呼ばれる寺があるが、その昔、弘法大師が生木に等身大の聖観音を刻み、本尊として信仰されているが、実は、それは秘仏として公開されたことはなく、誰も見たことがないという。確か、日光の中禅寺(天台宗)の本尊も立木観音だったと記憶している。勝道上人が自ら桂の立ち木に刻んだと伝えられる、高さ4.8m余りある大きな千手観音立像である。(国重文)

 しかし、此処の立ち木観音は、自然のまま風雨にさらされて長年月立っているのだ。しかも、これだけ大きく幹を傷つけられているにもかかわらず、イチョウの木の勢いは全く衰えていなく、まだまだ成長し続けているのには驚かされる。寺のパンフレットによれば、いつの時代に彫られたかは、はっきりとしていないが、30世住職仏山恵隆和尚(1850~53)が彫刻されたと言い伝えられているという。銀杏観音として町指定文化財とされている。

        諦応寺の仏像彫り込みイチョウ(銀杏観音)     町指定文化財

            樹高、幹回り  不明   推定樹齢 約450年

                             (諦応寺パンフレット)

            所在地 福井県若狭町安賀里 33-1

                 ( 撮影日 H28.10.30 )

                             「巨樹探訪」熱中人

円成寺のみかえりの松(2).JPG円成寺のみかえりの松.JPG 西福寺を出て国道27号線を美浜町を南下し、若狭町へと走る。このルートは昔の丹後街道だという。国道を少し離れた山陰に、円成寺という曹洞宗の小さな禅寺が。寺の前には収穫を終えた梨畑が広がっている。寺と梨畑の間の広場の中心に広場を覆い尽くすように枝を大きく広げている1本の松の大木が。それが「みかえりの松」という。名木である。一瞬、その立ち姿の見事さに目を奪われる。とにかく、どの方向から見ても同じように美しい様なのだ。傘を広げたようにバランスのとれた枝ぶりである。形の良い盆栽を拡大したようなものだ。枝下をくぐり中心の幹に近ずくと、これまた、その幹の太さ、また、四方に伸ばしている力強い枝の姿に驚かされる。

  若狭町教育委員会による説明版によれば、この松は、宝暦元年(1751)第11世住職淳長大和尚の手植えと伝えられる。樹齢250年のクロマツで、昭和10年(1935)頃までは、松の枝下をくぐって出入りしていたので、「大門の松」とも呼ばれているという。「新・日本名木百選」で「松の名木十選」に選ばれている。

     円成寺のみかえりの松   ( 県指定天然記念物 )

       樹高 12m  幹回り 4m  枝張り 東西28m 南北30m

       推定樹齢 250年    (若桜町教育委員会)

所在地 福井県若狭町岩尾 42-4

        (  撮影日 H28.10.30 )

       

                    「巨樹探訪」熱中人

                      

      

      

西福寺のスダジイ(左).JPG西福寺の2株のスダジイ.JPG西福寺のスダジイ(右).JPG

 ここ1年半ほど中断していた巨樹探訪をまた再開しました。先日早速、福井県の敦賀市と若狭町の寺を巡り、それぞれ趣の違う3本の巨樹を見て参りました。

 最初に訪ねたのは、敦賀市街の西方、大原山麓にある大原山西福寺。壮大な山門をくぐり、御影堂へと向かう石段を上がった直ぐの所に、左右に門の如く 、2株のスダジイが立っていました。樹高はせいぜい10m前後と低いが、その幹は短く太く重量感に富むものでした。傍らに立つ敦賀市教育委員会の説明版によれば、御影堂に向かって左側が幹周7.6m、右側が6.8mとともに優劣つけがたい老巨木で、左側の太い方が名木百選に選定されているという。樹齢はいずれも640~650年とされる。

 石川県旧県庁(現しいのき迎賓館)玄関前に立つ2本のスダジイに匹敵する巨木であった。

 また、寺伝によれば、西福寺の開山良如上人が万一の飢饉に備え、住民が飢えをしのぐことができるよう、境内に多数のシイを植えたと伝えられている。スダジイは普通シイと呼ばれるブナ科の暖地性常緑樹で、秋になる実(どんぐり)は食用となる。

 大原山西福寺は、浄土宗鎮西派の中本山である寺院。応安元年(1368)さいふくじ後光厳天皇の勅願により、良如上人を開山として創建された。浄土宗では北陸きっての名刹で、1400坪の書院庭園は国指定の名勝。また同寺には、応仁の乱を避けて京から移されたという重要文化財の絵画や書も多く所蔵されている。

   

    西福寺のスダジイ    市指定天然記念物 

      樹高 8m  幹回り 7.6m  推定樹齢 640~650年

                  (敦賀市教育委員会)

      所在地 福井県敦賀市原 13-7

              ( 撮影日 H28.10.30 )

                      「巨樹探訪」熱中人

 

このページの上部へ

サイト内検索

最近のコメント

月別アーカイブ

  1. 2021年10月 [5]
  2. 2021年4月 [2]
  3. 2021年2月 [1]
  4. 2020年12月 [2]
  5. 2020年10月 [2]
  6. 2020年8月 [1]
  7. 2020年7月 [1]
  8. 2020年6月 [1]
  9. 2020年4月 [2]
  10. 2020年2月 [4]
  11. 2019年12月 [2]
  12. 2019年11月 [1]
  13. 2019年10月 [1]
  14. 2019年9月 [1]
  15. 2019年8月 [2]
  16. 2019年6月 [1]
  17. 2019年5月 [1]
  18. 2019年4月 [7]
  19. 2019年2月 [4]
  20. 2018年12月 [2]
  21. 2018年11月 [3]
  22. 2018年10月 [1]
  23. 2018年9月 [3]
  24. 2018年8月 [3]
  25. 2018年6月 [1]
  26. 2018年5月 [2]
  27. 2018年4月 [8]
  28. 2018年2月 [1]
  29. 2018年1月 [1]
  30. 2017年12月 [3]
  31. 2017年11月 [2]
  32. 2017年10月 [1]
  33. 2017年9月 [1]
  34. 2017年8月 [3]
  35. 2017年6月 [1]
  36. 2017年5月 [1]
  37. 2017年4月 [2]
  38. 2017年2月 [1]
  39. 2017年1月 [1]
  40. 2016年12月 [6]
  41. 2016年11月 [5]
  42. 2016年10月 [2]
  43. 2016年9月 [4]
  44. 2016年8月 [1]
  45. 2016年6月 [1]
  46. 2016年4月 [4]
  47. 2016年3月 [2]
  48. 2016年2月 [2]
  49. 2016年1月 [1]
  50. 2015年12月 [1]
  51. 2015年11月 [3]
  52. 2015年10月 [1]
  53. 2015年9月 [2]
  54. 2015年8月 [2]
  55. 2015年6月 [2]
  56. 2015年5月 [8]
  57. 2015年4月 [8]
  58. 2015年3月 [4]
  59. 2015年2月 [6]
  60. 2015年1月 [6]
  61. 2014年12月 [14]
  62. 2014年11月 [12]
  63. 2014年10月 [7]
  64. 2014年9月 [12]
  65. 2014年8月 [7]
  66. 2014年6月 [2]
  67. 2014年5月 [1]
  68. 2014年4月 [16]
  69. 2014年3月 [4]
  70. 2014年2月 [5]
  71. 2014年1月 [7]
  72. 2013年12月 [7]
  73. 2013年11月 [6]
  74. 2013年10月 [5]
  75. 2013年9月 [8]
  76. 2013年8月 [4]
  77. 2013年7月 [7]
  78. 2013年6月 [5]
  79. 2013年5月 [6]
  80. 2013年4月 [12]
  81. 2013年3月 [2]
  82. 2013年1月 [8]
  83. 2012年12月 [10]
  84. 2012年11月 [13]
  85. 2012年10月 [15]
  86. 2012年9月 [7]
  87. 2012年8月 [1]
  88. 2012年7月 [3]
  89. 2012年6月 [2]
  90. 2012年5月 [5]
  91. 2012年4月 [11]
  92. 2012年3月 [1]
  93. 2012年2月 [5]
  94. 2012年1月 [5]
  95. 2011年12月 [5]
  96. 2011年11月 [2]
  97. 2011年10月 [5]
  98. 2011年9月 [1]
  99. 2011年8月 [2]
  100. 2011年7月 [5]
  101. 2011年6月 [9]
  102. 2011年5月 [7]
  103. 2011年4月 [11]
  104. 2011年3月 [8]
  105. 2011年2月 [13]
  106. 2011年1月 [6]
  107. 2010年12月 [2]
  108. 2010年11月 [12]
  109. 2010年10月 [7]
  110. 2010年9月 [8]
  111. 2010年8月 [1]
  112. 2010年7月 [3]
  113. 2010年6月 [2]
  114. 2010年5月 [4]
  115. 2010年4月 [11]
  116. 2010年3月 [4]
  117. 2010年2月 [5]
  118. 2010年1月 [8]
  119. 2009年12月 [11]
  120. 2009年11月 [11]
  121. 2009年10月 [17]
  122. 2009年9月 [20]
  123. 2009年8月 [6]
  124. 2009年7月 [5]
  125. 2009年6月 [6]
  126. 2009年5月 [7]
  127. 2009年4月 [13]
  128. 2009年3月 [8]
  129. 2009年2月 [6]
  130. 2009年1月 [4]
  131. 2008年12月 [3]
  132. 2008年11月 [5]
  133. 2008年10月 [8]
  134. 2008年9月 [9]
  135. 2008年8月 [10]
  136. 2008年7月 [4]
  137. 2008年6月 [5]
  138. 2008年5月 [3]
  139. 2008年4月 [8]
  140. 2008年3月 [6]
  141. 2008年2月 [8]
  142. 2008年1月 [7]
  143. 2007年12月 [7]
  144. 2007年11月 [11]