第20回 エコロジー

  解答・解説


私たちの食料の生産地をたどろう。

  • 正月料理の材料の原産国を調べてみよう。

     日本の食文化を今に伝える正月料理、昔からその土地の特産物や各家庭で自給自足できる材料を利用して各家庭の味が伝えられてきた。  しかし、最近は日本料理の材料も安く手に入る輸入食品の利用が気がつかないくらい多くなっている。

    日本以外の原産国
    「通商白書」1999年
    数の子 カナダ、アイルランド
    エビ インドネシア、インド、タイ
    いか モリタニア(アメリカ)、モロッコ
    鯛 (たい) ニュージーランド、タイ、アルゼンチン
    かに ロシア、アメリカ、カナダ、中国
    鮪 (まぐろ) 台湾、韓国、インドネシア
    鱈 (たら) アメリカ、ロシア、カナダ
    イクラ アメリカ、カナダ、デンマーク
    ウニ 韓国、中国
    たこ モリタニア(アメリカ)、モロッコ
    鰹 (かつお) インドネシア、台湾
    うなぎ 中国、台湾
    さといも 中国、アメリカ、韓国
    牛肉 アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド
    豚肉 アメリカ、デンマーク、韓国
    鶏肉 中国、タイ、アメリカ
    野菜 中国、アメリカ、韓国
    塩蔵野菜 中国、台湾、タイ
    アスパラガス アメリカ、オーストラリア、メキシコ
    冷凍さやいんげん 台湾、中国、アメリカ
    穀物 アメリカ、オーストラリア、カナダ
    果実 アメリカ、フィリピン、中国
    乳製品 オーストラリア、ニュージーランド

  • 輸入がゼロになったら、私たちの食生活はどうなるだろう。
    カロリーベース  国民1人1日あたり国産供給熱量[1,029kcal]
     の食料自給率 =━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━×100≒40%
     (平成15年)  国民1人1日当たり供給熱量  [2,588kcal] 
    

    わが国は世界最大の農産物輸入国
    原因
    • 高度成長期に、国民一人当たりの供給熱量が増大し、食生活の内容も多様化・高級化した。
    • わが国の気候・風土に適した米の消費が減少する一方、広大な農地を必要とする畜産物や油脂の消費が増加し、食生活の変化に対応できなかった。                             
    • 農産物の輸入自由化。    
    • 輸入品の方が安価であったり、年間を通しての供給が可能な場合が多い。
    • 鮮度保存技術・輸送技術等の進歩。

    輸入ゼロになったならば・・・
    予測
    • 食品の種類・量ともに少なくなる。特に、飼料を輸入に頼っている畜産品の肉類・卵、原料を輸入に頼っている油類は激減すると思われる。
    • 農水省の1981年の試算では1人1日あたり1,349kcalしかエネルギーがとれなくなる。この数値は、敗戦前後の食料難時代をも下回り、「絶対安静を維持する程度の飢餓状態」とも言われる。

  • 食料自給率を高めるためにはどうしたらよいか。米を例にとって考えてみよう。

    現在米の自給率は100%に近い
         
      不安
      農政による作付け減反や農用地面の減少
      安価な輸入食品の増加による離農進み
      稲作だけでは採算がとれず、農業後継者が減っている
         
    不作の年になれば、米が不足する事態

      いつまでも食料を「輸入できる国」であるとは保証できない。
      農地を最大限集約的に利用し、自給率を高めていく努力が必要である。同時に,『輸入してまで食べ残す、不思議な国ニッポン』という公共広告機構の広告にあるように、食べ残しに反省をし、食事の量にも気をつけていく必要がある。
参考文献
    「平成11年度 通商白書」
      通商産業省

    「輸入食品のすべて」
      全税関労働組合・税関行政研究会

    「聞き書 富山の食事」
      農文協出版
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