健康に生きることはすべての人の願いですが、その健康の基本となるのが「食べる」ことです。そして、おいしい料理をいただくことは私たちの心を豊かにし、人と人とのつながりを深めます。何を、どれだけ食べればよいのかを正しく理解し、食生活を科学的にとらえ、調理技術を身につけることは、生きていく上でとても大切なことです。
さて、私たちの食生活を、今一度見つめ直してみましょう。
いつでも手に入る「旬」のなくなった野菜や果物。食べきらずに捨てられていくたくさんの食材。インスタント食品やファーストフードで簡単にすます食事。大量消費を支える使い捨て容器の数々。
飢えを知らない豊かで便利な食生活は、時には私たちの「健康」をむしばみ、私たちの手もとに届けられる食物の中には、さまざまな国々の自然を破壊し、人々の過酷な労働によってもたらされているものもあります。また、限りあるエネルギーや資源をむだに使い、大量に出しつづけている「ごみ」や「生活排水」は「地球のいのち」もむしばんでいます。そして今の私たちは、自然の恵みを大切にしながら生活を守ってきた先人の英知を、どんどん忘れ去っているようです。
わたしたちの毎日の生活が、さまざまな環境問題にかかわっている現在、調理することから「環境との共生」を考えてみませんか。
富山県高等学校家庭科教育研究会