第20回 考察

  解答・解説


  1.  一の重、二の重、三の重、与の重にはそれぞれどのような料理が詰められるか、調べてみよう。

    一の重 口取り
      田作り、きんとん、厚焼き卵、市松かまぼこ、黒豆、かずのこ

    二の重 焼き物
      松風焼き、えびのつや焼き、甘鯛のみそ漬け、菊花かぶ

    三の重 煮 物
      末広にんじん、つるの子いも、さやえんどう、松葉ぎんなん

    与の重 酢の物
      紅白なます、梅花れんこん、ほうれん草の磯辺巻き、筆しょうが

  2.  自分の家の正月料理について調べよう。

     次のaからdの項目についてあなたの家の正月料理を調べてみましょう。

    祝い肴について
      祝い膳の酒の肴は、めでたい魚である鯛・こいや出世魚のぼら・ぶ りなども用いられる。
      特に正月の祝い肴は、かずのこ・黒豆・田作り(ごまめ)で三種を 盛り合わせて三つ肴ともいわれる。

    祝い吸い物(雑煮)について
      もちと汁と椀種からできている。もちは地方により、丸もちや切りもちを茹でたり、焼いたりして用いる。澄まし仕立てとみそ仕立てがある。椀種も、郷土の特色を盛ったものなど種々のものがある。

    とそ酒について
      数種の乾燥薬草の粉を袋に入れて、みりん・酒に浸して作る。邪気をはらい、長寿を願う。

    重箱料理について
      正月三が日は台所仕事をしないですむようにという古い習慣がある。
      保存がきき、素朴で栄養的な食品があてられる。料理名は祝いにちなんだ名称になっている。

参考  富山の正月料理 (聞き書 富山の食事 農文協出版 より)

 砺波散居村
    雑煮はこんぶとかつお節で出し汁をつくる。塩としょうゆの澄ま汁仕立てにして、のしもちを焼かずに入れる。具に白根つきのねぎを入れる。(ともに白髪の生えるまで息災で長生きできるようにと長寿を祈るものである。)
 五 箇 山
    雑煮は角もちを生のまま入れて煮て、味噌で味付けをする。精進仕立てで、なまぐさものは入れない。出し汁もこんぶだけでとる。煮しめ、黒豆やささぎ豆などの煮豆、数の子、大根なます、ぜんまいのからし和え、干し昆布、ふし柿、塩ぶりの焼き物なども食卓に のせる。
 氷見灘浦
    雑煮は、かつお節の出しでとり、豆腐や油揚げ、ごぼうなどを入れて醤油で味付けをする。それから切り餅を入れて煮る。煮物、煮豆、お酢わい、刺身、にしんの昆布巻きに御神酒がつく。
 富山周辺
    雑煮は、角もちをやわらかくゆでで茶わんの中に入れ、別のなべに煮ておいた具の入った出し汁をかける。出し汁はすり身かまぼこでとり、そこへ油揚げ、豆腐、にんじんを加えて煮て、醤油と砂糖で味付けしたものである。黒豆の含め煮、酢だこ、ごぼうの炒りつけ、大根やにんじん、ひじき、ごまなどを入れたおすわい(魚を使わない)などが食卓にのる。
 新川魚津
    雑煮は、ふくらぎ、さば、たいなどの焼き魚の身をほぐしたものやこんにゃく、ゴボウとにんじん、焼き豆腐、ねぎなどを入れた実だくさんの澄まし仕立てのものである。まめで働くという意味をこめて、かっちり豆(黒豆を固めに煮たもの)を年の数だけ食べるならわしがある。また、子孫繁栄を願って数の子の醤油漬け、田づくり、その他、にんじん、だいこん、串柿などを混ぜて漬けたよしわら漬け(酢のものに近い漬け物)などを御膳にのせる。