バスに乗り遅れた・高山観光珍道中
JR高山駅らかホテルへは、一時間に一本送迎バスが出ている。五時半発のバスに乗る積りでいた。丁度高山駅に着こうという時に、ホテルのバスが発車した。
大きく手を振って、運転手さんに乗せてくれとアピールしたのだが、身振り手振りで席も一杯だから次のバスにしてくれと、目の前を通り過ぎていってしまった。
これから一時間なんとかしないといけない。手には地酒と肴がある。JR高山駅の待合室で待つことにしたが、酒を飲むにはコップがいる。そう思って周りを見渡すと、目の前にコンビニがあった。さすが、便利なお店コンビニである。紙コップをゲットして、駅の待合室に向かった。
あれっ!? この喫茶店は、ホテルがやってる喫茶店ではないかと気付く。ちょっと聞いてみようと、店内に入って
「済みません。バスに乗り遅れたのだけど、ここで休ませてもらっていいですか?」
「どうぞ、ご利用下さい」
「あのぉ~。地酒買ってきたんですけど、飲んでていいですか?」
一瞬、顔が曇ったようにも見えたが
「どうぞ。よろしいですよ」
「肴も買ってきてるんですが、これも大丈夫ですか?」
「どうぞ」
と、何が始まるのかと、ちょっと不安げで不思議な顔をしながらも、(多分)快く許してくれた。 みんなを店内に呼び入れて、静かに静かに宴会の始まりである。
さっきの飛騨牛の肉屋さんでは、買った肉の塊を食べやすい薄さにスライスしてもらっていた。誰かが 「これ豚肉じゃないか?」
「そう言えばそうだなぁ~。牛じゃないぞ」
てっきり、飛騨牛の塊だと思って買ってきていたのだが・・・。飲み始めると豚肉か牛肉かはあまり問題にはならないということは確かである。
一本目が空いてしまった。二本目に突入する。なぜか酒の肴に「せんべい」もあった。誰かが買ってきたのだ。せんべいを食べる音で周りに迷惑になるということで、ホテルに帰ってから食べることにした。でも、考えてみれば、ワイワイガヤガヤとしゃべり声の方がよっぽど迷惑ではなかったかと反省している。
そんなこんなで、「発つ鳥、後を濁さず」ゴミはみんな袋に入れて、一時間遅れでホテルに帰った。結局は、ホテルに辿る着くまでに、買った三本の地酒が殆どなくなってしまっていた。
実は、前日は金沢で日本料理を堪能したということで、ホテルの夕食は、フレンチにした。これからレストランでフレンチである。やはりフレンチにはワインだ。
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