グローバル化とインフレの恐怖

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 日本経済もデフレになって久しい。ゼロ金利も長く続き、インフレを望むようにすらなっている。確かに、穏やかな右肩上がりのインフレが一番心地よい。

 しかし、現状は、踊り場といった状態が長く続いている。政府は、グローバル化の名の下に、大規模なドル買いや、米国の国債を買い支えてきた。一方では国民に巨額の借金をしてきた。そういった中で、インフレへの圧力がマグマのように溜まってきている。

 一方、インフレは、借金を帳消できる特効薬でもある。考えようによっては、国の借金を棒引きにするために、日本経済をいかにインフレにするかである。借金を棚上げし、インフレにできれば、借金の価値を無くすることができる。貯金封鎖してインフレにするといった手もある。

 しかし、インフレは結果としてなるものであり、意図的にコントロールできるものではない。ある日突如として、堰を切ったように、起こるものである。また、インフレは、生活に与えるダメージは計り知れなく、弱い者程大きなダメージを受ける。

 政府は、国民に対して膨大な借金をしている。米国は、日本を始めとした外国に膨大な借金をしている。グローバル化の当然の帰結ではあるが、日本の国民が、それらグローバル化での膨大な借金の始末を背負うことになる。

 徐々にその日が近づいている(とは言うものの今日、明日という話ではないのだが。)気配を感じる。政府や官僚は失政の責任は取らないだろうし、自分がやったことではないと言い張るだろう。ツケを背負わされるのは、常に国民である。私達は、いかにその時のダメージを小さくするか、インフレになった時のことをイメージしながら、個々人で、考えておく必要があろう。

 こんな事を妄想する今日この頃である。妄想であってくれればよいのだが・・・

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このページは、弁天小僧が2005年9月14日 09:21に書いたブログ記事です。

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