やはり終わってはいなかった。ヤフー!BBの顧客情報流出問題

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今日、たまたま、「海外にまで流出し続ける『ソフトバンク』顧客情報」(週間新潮12月23日号)という記事を目にした。
なぜ、流出に歯止めがかからないのか、IT業界事情通はこう明かす。
 「顧客情報の管理が杜撰の一言に尽きる。ヤフーBB恐喝未遂事件では、4人の擁護者を幇助したとして、2人の容疑者が逮捕されている。その内1人はソフトバンクグルーブ傘下であるソフトバンクパブリッシングの月刊誌『PC JAPAN』に執筆するライター、つまり身内だった。
と言っている。あとの詳細は、直接週間新潮を読んでもらうのがよい。
そう思いながらソフトバンクのホームページを見てみると
「Yahoo! BBの顧客情報に関するお知らせ」
 http://www.softbankbb.co.jp/press/2004/p1216.html
といったプレスリリースが掲載されている。発行が2004/12/16となっているところを見ると、週間新潮の発売日を強く意識しての発表のようにも受け取れる。
いずれにしても、その中で、
4. Yahoo! BB恐喝未遂事件との関連性と当社見解
(1) (省略)
(2) 恐喝未遂事件の際の会員情報データは警察が押収済み、かつ、犯人により破棄されております。また、架空請求などの報告も入っていないことから、2次流出している兆候は見られません。
といっている。
また、流出した情報の内容として「(1)氏名、(2)住所、(3)電話番号、(4)携帯電話番号」とあった。携帯電話番号があるのが意外である。時代を感じる反面、顧客名簿になぜ電話番号とは別に携帯電話番号が必要なのか疑問にも思った。
一方、週間新潮の記事では、これら名簿が「『起業家パック』として売られている」可能性も指摘している。
どちらの認識が正しいのか、私には判断はつきかねる。しかし、週間新潮の記事での指摘は説得力があるように感じる。私もこの記事を通して思うことは、単に顧客DBにアクセルできるかどうかといったコンピュータシステム上でのセキュリティに関する問題だけではなくて、顧客データの作り方から利用方法など、社員やアルバイト、代理店や関連会社の人達の仕事のやり方に起因する問題が大きいのではないかと強く感じている。
もし、この心配が当っており、これらに対する根本的な対策が後手になっているとすれば、今後も同種の流出事件が、モグラ叩きのごとく続くのではないだろうか。これら情報が「振り込め詐欺」などに利用されはしないだろうかと不安に思う。今はこういったことに利用されないように願うばかりである。


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このページは、弁天小僧が2004年12月17日 17:08に書いたブログ記事です。

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