IT技術者のためのデジタル犯罪論  弁護士 五右衛門(大阪弁護士会所属 服部廣志)

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IT技術者と法律家の共闘

3 IT技術者と法律家の共闘

 ただ、皆さん方ITの技術者と私たち法律家では、このデジタル犯罪論への接近という意味では、皆さん方の方が有利ではないかと思っている。

 私たち、アナログ人間が、デジタル世界を理解するには、相当の勉強と努力が必要である。

 しかし、法律の世界は、もともと一般国民が理解できるように、アナログでつくられているのであり、さらに、皆さん方がプログラム言語を修得されるときに不可欠な論理、その数学的論理構造が、法律の構造そのものだからである。従って、皆さん方が、少しの努力をされれば、容易に理解可能な世界であると思える。

 インターネット法律協議会という弁護士ら法律の専門家のみならず、あらゆる職業の方が自由に参加でき、また自由に意見交換をするMLに参加している。

 ここでは、多様な問題について、多様な職業の人々が議論をしている。

 しかし、その議論の中心となっているのは、私たち弁護士と皆さん方IT技術者の方ではないかと思っている。

 私たち法律家と皆さんがたIT技術者の方の間には、数学的論理を用いるという共通点がある。

 数学的論理と利益考慮、数学的論理と調和

 これが、多様化を加速させる現代社会にとって、求められていることである。

 今日、法律家とIT技術者とが、相互に知恵を共有し、研鑽しあうことが求められている。

 

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