2016年7月の記事一覧

http://sealdspost.com/archives/3704
SEALDs POST

「最近の自民党もずいぶんむちゃくちゃやっているけど、民進党もどうも信用できないし一枚岩じゃないっぽいし、共産党ってこわーい。

イギリスのEU離脱とか、国際情勢も不安定だし、こういう時はやっぱりなんだかんだ安定を求めたいし、与党に入れとこうかしら」
 
っていうひとって、結構多いんじゃないかと思います。
普通の感覚だと思います。
 
そう思ってる人に、今回、7つのことをお伝えしたいと思います。
  

1 安定を求めるなら、その選択肢は間違いです。今回政権与党に勝たせたら、憲法を憲法じゃないものに変えられる、という激変中の激変が生じる可能性が、無視できない大きな可能性として存在します。
 

2 今回、あなたが野党に入れて、野党が勝っても、政権交代は起きません。そもそも衆議院選挙じゃないですから、政権選択の選挙ではありません。当然、経済政策等が劇的に変わることはありません。むしろ、たいした変化は起きないのです。
 

3 民進党が信用できなくても、共産党が怖くても(私は実際どうなのかは知りませんが)、そんなことははっきり言ってどうでもいいのです。彼らが今回ちょっと勝ったって、どうせ与党になるわけではないのですから。いま重要なことは、現在の政権与党を今回勝たせたら、日本が立憲民主主義の国でなくなるかもしれないということです。
 

4 わかりやすくデフォルメして言えば、あなたが共産党に投票しても日本が共産主義の国になる可能性はゼロですが、あなたが自民党その他の改憲勢力と言われる人たちに投票すると、日本が立憲民主主義の国でなくなる可能性が、現実的危険として生じます。
  

5 今回野党が勝つとどうなるか、その場合の変化は、むしろ自民党の中に生じます。自民党の中で、本当はあんな改憲草案は憲法じゃないよねと思っている人たち。日本は、分厚い中間層をしっかりと回復させながら内需主導の経済を確立し、自由で民主的な国としてしっかり国際社会の信頼を確保していかないとね、と思っている人たちが、ついに意見を言い始めます。
 

6 あなたが信頼し、国際情勢が不安定な時には安定感を求めて応援したいと思う自民党って、むしろ、そっちの人たちじゃないですか?あなたが今の自民党に投票することって、そういう懐の深い保守政党だった自民党の息の根を止めることになりませんか?
 

7 ちまたで、今回ばかりは野党に、という声が出始めているのは、つまりそういうことです。今回ばかりは「新しい判断」が必要です。
 

もちろん、投票行動は、それぞれの判断です。ただ、少なくとも、選挙には行きましょう!絶対に行きましょう!

(文:水上貴央/弁護士)


金森

日本国憲法前文

  • 雑談

なにはともあれ、日本国憲法前文と、自民党改憲草案前文を、自分の目で読み比べてみてほしい。

日本国憲法前文の主語が「日本国民」であるのに対して、自民党改憲草案前文での主語は「日本国」となっている。

日本国憲法前文からは憲法の理念がひしひしと伝わってくる。この憲法を持つ私達を誇りに思う。しかし、自民党改憲草案前文は上っつらな言葉が踊っているだけで、憲法を制定する国民としての理念は伝わってこない。自民党は、憲法を国家が国民を統治するための最上位法と位置づけようといている。と、わたしには映る。


日本国憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


自民党憲法改正草案前文

日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基いて統治される。

我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要ないちをしめており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。

日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。

我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術振興し、活力ある経済活動を通じて国土を成長させる。

日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。


金森

一票一揆

  • 雑談

来る10日は参議院選挙投票日である。しかし、家にいてもいつもの選挙のように選挙カーから立候補者名を連呼するけたたましい声を耳にすることはない。至って静かなものだ。また、NHKを始めとして大手メディアは参議院選挙に関する報道を控えているようで、テレビニュースでも参院選についての報道は少ない。

安倍晋三自民党のマスコミへの圧力が功を奏しているのだろう。民放の経営はスポンサー収入で成り立っている。自民党に不都合な内容の番組があれば、ネトサポ(自民党ネットサポータークラブ)を使ってスポンサーに電凸を掛けるという話も聞く。もちろん、安倍晋三は、放送法のように新しい判断(解釈)で正当化した法律をチラつかせて局幹部に脅しを掛けることも知られている。マスコミに働く人の面倒なことは避けたいという心理が、安倍晋三自民党のいうことを忖度させているのだろう。

安倍晋三自民党は、「国民主権で立憲主義」の日本国憲法を、条文の主語と述語を入れ替えて「国家主権で全体主義」の憲法に変えようとしている。安倍晋三自民党は今回の参院選で、公明党や改憲補完勢力のおおさか維新の会を加え議席が2/3になれば、数の力で憲法を骨抜きにしながら改憲へと進むのは明らかだ。

そんな中にあって、この安倍晋三自民党の動きを阻止しようと若者たちに新しい動きがある。大きなうねりになりつつある。前回の参院選の投票率は52.6%だった。投票に行かなかった48%の人たちに投票してくれと訴えている。

マスコミはほとんど報道しない若者たちの動きの一つを紹介する。少し長い動画もあるが、ぜひ見てもらいたい。

金森

以前勤めていた職場には東大卒の社員がゴロゴロといた。職場が技術系部署だったからかも知れないが、廊下を歩けば東大卒に会うと言われたものだ。ただ、彼らは学歴の事は殆ど口にしなかった。私の東大卒社員に抱いている印象は、下に紹介する記事に書かれていることと概ね同じだ。記事の中でも「現状に不満を持ち、10代の頃の成功体験にしがみつき、自分を大きく見せようとする「学歴病」の人とは対極にいるように見える。」が印象に残った。(金森)


http://diamond.jp/articles/-/94370
DIAMODO ONLINE

東大卒社員について
語られない社内の「足跡」

よくも悪くも、世の中の会社員は「東大卒」という肩書きを持つ人に嫉妬にも似た羨望の眼差しを向けがちなものだ。東大卒社員は実際のところ、何がスゴイのだろうか

 東大出身の社員は企業に入社した後、どのようなキャリアを積んでいるのか――。これは、多くの会社員にとって関心のあることだろう。よくも悪くも、世の中の会社員は「東大卒」という肩書きを持つ人に嫉妬に近い眼差しを向けがちなものだ。

 そうしたこともあるためか、雑誌などのメディアで東大卒のビジネスパーソンが取り上げられることも多い。しかし、そうした記事を読むと、彼らの現在の仕事や役職などは紹介されているものの、「入社後の足跡」がほとんど取り上げられていないことに気づく。彼らはどのような理由やいきさつで入社し、配属され、時には人事異動となったのか。そうした経歴が見えてこない。肉声や素顔がわからないことが多いのだ。だからこそ彼らは、世間からイメージ先行の評価をなされることも多い。

 東大卒社員の動向を知ることは、企業社会における学歴の意味や価値などを考えるための一助になることは確かだ。そこで今回は、東大卒社員のキャリア形成に着眼した取材を企業に対して行なった。特に配属や人事異動を中心に尋ねた。昇格については、同期生などと比べて優劣が明確になる以前の時期の社員について聞くようにした。この時期が、学歴の意味を考える際に最も適していると考えたからだ。

 もちろん、今回の取材だけですべてを正確に判断することはできないが、東大出身の社員の入社後の「足跡」を知る上で1つの参考にはなるはずだ。

 取材を依頼したのは、アサヒグループホールディングス(アサヒビール)だ。次の条件を満たしていると思えたからである。

(1)大企業であること
(2)人事・賃金制度が大半の社員の意識に浸透していること
(3)社員の定着率が高いこと
(4)全社員に占める東大卒社員の比率が低いこと
(5)人事・賃金制度を取材者である筆者がある程度、心得ていること
(6)ここ5年の間に取材をした経験・回数などが5回以上であること

 1~6までの条件をクリアしていないと、偏った内容の取材になる恐れがあり、1人の社員のキャリアを記事として明確に表すことはできないと思った。また、実名で紹介することもできないと判断した。

 広報担当者から、IR部門のマネジャーである鷲森良太さん(38歳)を紹介された。1時間半にわたり、ヒアリングをした。

 まず、鷲森さんのプロフィールを紹介したい。


 1977年、東京都新宿区生まれ。1996年、私立海城高校卒。同年、東京大学農学部入学。運動会ヨット部所属。2000年卒業。同年、東京大学大学院農学生命科学研究科に入学。2002年、修了。同年、アサヒビール入社。中国地区本部の営業企画部に配属。2006年、本社へ異動となり、業務システム部に配属。2010年、オーストラリアで研修(半年間)。2011年、国際部へ異動。2012年、外務省へ出向(3年間)。2015年、IR部門へ異動。現在、マネジャー(課長級)。


アサヒグループホールディングスでIR部門のマネジャーを務める鷲森良太さん

 輝かしいプロフィールに見えるのだが、鷲森さんは取材の間、学歴について自ら語ることがなかった。その理由を聞いてみた。

「私は、学歴はあえてPRするものではないと思っています。現在は、IR部門に勤務しています。いま、この部署で何ができるかを問われているのです。入社したときから、そのように考えてきました。学歴は、はるか前の過去のことです。東大に入ることも、卒業することも、大学院を修了することも、私にとっては通過点の1つでしかないのです」

理系なのに事務系のコースへ
東大出身を意識していなかった

 アサヒビールの大学・大学院卒の新卒採用試験は、総合職(事務系)で受けた。理系出身でありながら、文系が多数を占める事務系のコースを選んだことは意外に思える。

「確かに、理系の学生は研究職などに進むことが多いと思います。東大のときの友人の多くは大手メーカーなどの研究職になっていますが、放送局で音楽番組をつくっている人もいれば、不動産会社で営業をしている人もいます」

 同期生は、大学・大学院卒の総合職(事務)で約60人。このうち、東大の大学院修了は2人(1人は女性)。一部の大企業と比べると、東大卒の社員が多いとは言えない。「東大卒の社員が多数を占める会社のほうがよかったのではないか」と尋ねた。

「東大卒の社員が多いか少ないかという基準で、会社を選んではいませんでした。就職活動をしていたとき、いくつかの会社を訪問しました。最初に内定をいただいたのが、アサヒビールだったのです。面接などを通じて、ここで働きたいと強く思うようになりました。様々な意味で納得感があったのです」

「就職活動をするときも、東大卒であることを意識していませんでした。学部と修士(大学院)の6年で学んだことだけで、生涯にわたり、仕事をしていくことができるとは思っていませんでした。

 アサヒビールに入社後も、同期生をはじめ、他の社員の出身大学を私は把握していないのです。東大の大学院修了の女性がいることは、同窓であるから知ったのです。社内で、社員の学歴について話題になることもありません」

 はじめに配属されたのは、広島の中国地区本部の営業企画部。アサヒビールに限らないが、大手ビールメーカーの場合、大卒で新卒として入った後、その多くは全国の支社・営業所などで営業に関わることが多い。

 鷲森さんは、営業の最前線をサポートする営業企画部に配属された。主に営業の数字の管理などをしていた。東大卒という"知力"が評価されたように見えるが、鷲森さんは学歴で判断されたとは思えないと話す。

優遇ではなく大学受験で実証された
「知力の高さ」が評価されている

 ここからは、筆者のこれまでの二十数年にわたる企業取材の経験の中で感じ取ったことを述べる。

 東大出身の新卒社員が、大手メーカーや大手金融機関などに入社した場合、通常その多くは本社の企画部や経営企画室などに配属される。支社や営業所で営業の最前線に配属されるということはほとんど聞かない。配属されたとしても、在籍期間は他の大学出身者よりは短い傾向にある。

 これは会社の判断として、現実的なのではないだろうか。大学受験などで知力が高いことが立証されている以上、その力を生かすことができる部署に配属するのは「適材適所」といえる。

 このような状況を見て「東大卒だから、人事で優遇されている」と思う人はいるようだ。しかし、20代前半のこの時点では社員を判断する材料が圧倒的に足りないのだから、「優遇」云々とは別の次元のことなのだと思う。

 大企業の場合、東大卒の社員は、30代前半から後半までの間にセレクトをされるケースが多い。幹部(役員)候補であり得る人材か、それとも準幹部(通常の管理職)止まりかといった判断は、何らかの形でなされているものだ。

 幹部になるか、準幹部になるか――。それを見極めるための要素の1つが、所属部署や担当する仕事である。幹部になっていく人の場合は、会社を広く見渡すことができる部署などに配属される傾向がある。昇進・昇格のスピードよりも、所属部署や担当する仕事で判断したほうが、実態を見極めるためには好ましい。

 たとえば、経営企画室や秘書室、人事、IRなどに所属しているかなどは、1つの基準になり得る。30代前半くらいからこういう部署のいくつかを経験し、ゼネラリストとして育成されていくものだ――。

仕事に取りかかるときは
ゴール(目標)を設定する

 筆者はこのような問題意識を持ちながら、この後に続く鷲森さんの話を聞いた。広島の地区本部で4年間の勤務を経て、本社(東京・墨田区)へ転勤となり、業務システム部に配属される。ここでは、社内業務のシステムを企画したり、構築したりする。当時の仕事への姿勢や取り組み方を聞くと、こう答えた。

「仕事に取りかかるとき、ゴール(目標)を設定します。達成するための手段や方法などを考え、優先順位を決めます。常に100点を目指すのではなく、案件によってはまずは70~80点のレベルを目指すこともありました。期日を守り、コスト意識を持ちながら、業務全体のバランスを見て進めていくようにしていました。この姿勢は、今も変わりません」

 自らの処理能力をどのように認識しているのか、と尋ねてみた。

「入社してから数年の頃は、同期生などと比べると高かったのかもしれません。大学院などで学んだことが生きていたからです。今は、同世代の社員がキャリアを積んでいますから、私のその力が高いということはないと思います」

 筆者は、こんな問いも投げかけた。「上司や先輩社員などから、処理能力についてどのように言われるか」と。

「上司から、要領がいいと言われたことはあります。手際よく進める、という意味のようです。なぜそこまで早くできるのか、と聞かれたこともありました。普段から気をつけていることは、ゴール・イメージを可能な限り明確にすること。そして求められているポイントを整理し、優先順位を心得て進めていくことなどです」

 筆者は、東大卒の社員の大きな特徴は、処理能力が高いことにあると思っている。

 特に私大文系出身の社員と比べると、それが顕著である。処理能力のベースになっているのが、10代の頃の大学受験の経験ではないか。私大の受験(一般入試)と比べると受験科目が多く、覚えることははるかに多い。そこで培った力が、「処理能力」という形で表れてくる。この「処理能力」の高さが、仕事の安定感につながっていくのだろうか。

 こんな問題意識を鷲森さんに投げかけてみた。

「大学受験のときは、幅広い分野の勉強をしました。高校の友人たちからは、『なぜそんなにすぐに頭に入るのか』と聞かれたこともあります。『要領がいい』とは言われていました。あの頃に培った力が、今『段取り力』として生きているようには思います。

 処理能力とは言えないかもしれませんが、東大に合格し、卒業したことが1つの自信にはなっています。たとえば、難しい仕事や新しい仕事に向かうとき、『これまで何とかしてきたから、今回も何とかなるだろう』とは思うようにしています。何とかしなきゃいけないという思いもあります」

「学歴病」の会社員とは違う
自信に満ちていて卑屈さが全くない

 この後、興味深い話をしてくれた。

「東大では、私よりも優秀な人がたくさんいました。学部にも大学院にもいます。英語で書かれた、難解な物理のテキストを読んですぐに理解していました。スポーツも達者で、まさに文武両道というタイプの学生もいました。こんな人がいるのだな、とショックを受けたことがあります」

 業務システム部にいるときに、半年間、海外研修としてオーストラリアに赴任する。上司から、「視野を広げるいい機会」と勧められたのだという。同じ時期に、10人ほどの社員が海外に赴任した。

 筆者が「選ばれた理由は、どのようなものだったのか」と尋ねると、鷲森さんは「仕事の実績などを評価してくださったのだと思っています」と答える。英語力が高いことも抜擢された理由の1つであるように思えた。

 アサヒビールは海外展開を見据え、着々と体制を整えている。20~30代を中心に、海外の提携先の企業などに一定期間、社員を派遣している。

 帰国後、国際部へ異動となる。極めて順調にキャリアを積んでいるように見えるのだが、「ゼネラリストになるべく、いい経験をさせていただいていると思っています」と、そつなく答える。

 やりとりを通じて、上司などからは愛されるタイプなのだろうな、と思った。東大出身の会社員らしく、自信に満ちていて卑屈なところがない。この連載で何度か述べてきたように、現状に不満を持ち、10代の頃の成功体験にしがみつき、自分を大きく見せようとする「学歴病」の人とは対極にいるように見える。

 国際部にいるときに、外務省へ3年間出向した。アサヒビールでは2番目となった。鷲森さんは、食料安全保障に関わった。他の大企業などからも、社員が出向で来ていたようだ。

 これまでの取材経験を基にして言えば、中央省庁に出向する社員は、経営企画室や役員室、秘書室などで、次世代を担うと思われている30代の社員が多い。その一部が、40~50代の頃に本社の役員や関連会社の社長になっている。

 鷲森さんは現在、IR部門でマネジャー(課長)をしている。新たな仕事であり、上司などから教えてもらい、覚えることが多いという。入社後、上司をはじめ社員との人間関係には恵まれているとも話す。

「東大に入る人は、成績はよかったのだと思います。それをアドバンテージだとしても、会社に入れば勉強していた頃とは違う力を求められます。東大卒だから必ず伸びていく、というものではないと思います」

今の自分に自信がないと
納得できる根拠がほしくなる

 最後に、こんな問いかけをした。会社員の中には30代半ば以降になると、昇格などが遅れたりして不満を持つ人たちが現れる。このうちの一部は、15~20年以上前の学歴の話を自慢げにするようになる。"過去の栄光"を持ち出そうとしているようにも思える。なぜ、こういうことが起きるのだろうか――。

「想像の域を出ていませんが、今の自分に自信がないから、納得できる根拠がほしいのではないか、と思います。大学受験の頃の勉強は、成績や偏差値という数字で表れます。そのようなわかりやすいものを思い起こし、自分を納得させようとしているのではないでしょうか。私は、東大卒ということを強調しようとは思いません。アサヒビールの社員として満足し、納得するキャリアを積むことができています。上司や他の社員たちに感謝をしているのです」

 鷲森さんの入社後の足跡をどのように捉えるかは、読者の判断に委ねたい。おそらく、多くの会社員が羨む経歴ではないかと思う。入社後、一貫して知力を生かした部署や仕事に関わってきたことは間違いない。それぞれのステージで、一定の成果や実績も残してきたのではないか。その大きな理由の1つは、突き詰めれば高い処理能力にある。それが、安定した成果・実績を残す力になっているのではないか、と思えた。「東大卒だから優遇されている」と簡単に捉えることはできない、何かがあるのではないだろうか。

 読者諸氏の職場では、東大卒の社員はどのようなキャリアを歩んでいるのだろう。


金森

安倍政権支持を訴える学生団体の正体は「統一教会」だった! 参院選で跋扈する宗教極右のダミー団体、日本会議も...
http://lite-ra.com/2016/07/post-2385.html
LITERA

unite_160703.jpg
国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE公式サイトより


 中盤戦に差し掛かった参院選の選挙運動だが、気になるのは、安倍自民党の選挙運動を支える極右・宗教団体の動きだ。

 たとえば、改憲や歴史修正主義など安倍政権のタカ派路線を熱烈に支持する日本最大の右派団体「日本会議」は、参院選比例で自民党の山谷えり子元拉致担当相と阿達雅志氏を組織として推薦しているというが、水面下ではその正体を隠して他党のネガキャンにいそしんでいる。

〈いま、日本が危ない!! 民共一体化〉
〈共産党にむしばまれる民進党〉
〈目指す社会主義国は中国〉

 参院選公示直前、新潟県内でこんな大見出しが打たれた"怪ビラ"が大量に配布された。地元紙に広告として折り込まれ、新潟だけでなく宮城、山形、福島の各県でも確認されたという。文言を見ての通り、露骨に野党共闘を攻撃するものだが、その下部には「日本の平和と自由と民主主義を守る会」なる、一見リベラルな市民団体風の名前が記載されていた。

 しかしその正体は、バリバリの日本会議だった。

 これを報じたしんぶん赤旗6月25日付によれば、"怪ビラ"の配布を代理店に依頼したのは日本会議新潟県本部理事長・佐藤日出夫氏。代理店の証言から判明したという。記事によると、選挙との関係を懸念する代理店に対し日本会議新潟本部の佐藤理事長は「選管に確認したから大丈夫」と説明していたというが、しかし、赤旗が選管などに取材したところ、佐藤理事長から事前の照会はなく、内容も確認していなかった。

 ようするに、日本会議は「日本の平和と自由と民主主義を守る会」なる架空の市民団体をでっち上げ、代理店業者に嘘をつき、民進党と共産党を攻撃する怪ビラ攻撃を行っていたのだ。公職選挙法はともかくとしても、日本会議という本体をひた隠して一般の市民団体に見せかけたのは、連中のファナティックな極右思想や宗教の匂いを消し、有権者に警戒心を抱かせないためだろう。

 だが、正体を隠して自民党の選挙運動を支援しているのは、なにも日本会議だけではない。

 SEALDsなどリベラルな学生主体の運動に対抗するように、いま、各地で「憲法改正支持」「安保法制賛成」などというプラカードを掲げ、「国のために闘う安倍政権を支えよう!」などとコールしながらデモを行う、学生による運動が起こっている。今年に入ってから結成され、東京をはじめとして福岡や熊本など、全国規模で安倍政権支持の活動を行っている「UNITE」なる学生団体だ。

 しかしこの団体、実は、単にSEALDsに対する一種のバックラッシュとして一般の若者たちが参画した団体ではない。

 同団体のホームページをみると、その正式名称は「国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE」。そう。正体は、1960年代に世界基督教統一神霊協会(現在は世界平和統一家庭連合と改称。以下、旧統一教会)の教祖・文鮮明氏が設立した反共右翼組織「国際勝共連合」だ。

 UNITEを取材した「やや日刊カルト新聞」主筆でジャーナリストの鈴木エイト氏は、「週刊朝日」(朝日新聞出版)7月8日号でこのように記している。

〈UNITEの街頭演説では国際勝共連合のスタッフやトップガンと呼ばれるエリート研修を受けた旧統一教会の地区教会幹部らが同行していた。〉
〈UNITEに参加している学生について調べてみると、合同結婚式などでマッチングされた旧統一教会信者の両親から生まれた2世信者が多いこともわかった。遊説を行っていたUNITEメンバーに「UNITEは全員統一教会の2世?」と聞いたところ、女性メンバーは「全員じゃないけど、ほとんどがそうです」と回答している。
 さらにUNITE結成メンバー2人を含む男性5人にも確認すると、全員が同教団の2世と認めた。〉

 ようするに、一見、なんでもない大学生たちの自由な"安倍応援デモ"にも見えるUNITEは、実のところ、旧統一教会という宗教が主体となった右派運動だったのだ。

 そもそも、旧統一教会といえば、安倍政権と切っても切れない存在だ。岸信介が勝共連合と連携していたことは有名だが、その孫である安倍信三も旧統一教会系の団体と深い関係にある。たとえば、2006年には旧統一教会系の合同結婚を兼ねた集会に当時官房長官だった安倍氏が祝電を送っている。また、衛藤晟一首相補佐官や萩生田光一副官房長官、稲田朋美政調会長など安倍首相の側近議員の多くが旧統一教会系のイベントなどで講演を行った。また、旧統一教会は自民党に数万票とも言われる組織票を投じ、支援を受けた議員を複数当選させているといわれている。

 なお、勝共連合のホームページをみると、その主張は当然のように、安倍政権が打ち出す政策とことごとく一致する。たとえば勝共連合が掲げる〈自主憲法制定運動〉については、〈「人権」の過剰を是正し「義務」を示す〉〈「家族条項」をもる〉〈9条を改め軍事力の保持を明記する〉との見出しが踊り、教育分野についても〈改正教育基本法に基づいた教育の再生〉〈日教組による偏向教育を正せ〉〈愛国心と家庭教育の充実〉と、完全に安倍首相の言うことなすことと同一だ。ちなみに安倍首相は、第二次政権発足以降、勝共連合の機関誌「世界思想」の表紙に実に3回も登場している。

 日本会議に旧統一教会など、こうした宗教右派に支援されている安倍自民党だが、繰り返すが、彼らはその本体を悟られないよう、ダミー団体まで使って巧みに選挙戦を支援しているのだ。こうした安倍自民党の極右路線を支える宗教右派の策動を、有権者はよく見極める必要がある。
(宮島みつや)


金森

出雲そば

  • 雑談

割子そばは出雲の郷土料理の一つだ。出雲そばは、わんこそば、戸隠そばと並んで日本三大蕎麦の一つに数えられている。割子そば(わりごそば)は風味の強い挽きぐるみのそば粉で引いて作る色の濃いそばだ。

出雲大社無料駐車場前。宮内交差点角にある「八雲 本店」で昼飯にした。三段と五段の丸い漆器に盛った割子そばがあったが、今回は三段の割子そばにした。出汁はそばにぶっ掛けて食べる。

蕎麦つゆは少し甘目で独特な味がしていた。店の人に出汁には何を使っているのかと尋ねてみた。「ウルメイワシ」で出汁を採っているとのことだった。てっきりアゴ(トビウオ)の出汁かと思っていたので少し意外だった。

三段割子 八雲本店 出雲大社町

八雲本店 出雲大社町

八雲本店 出雲大社町

金森

写真を整理していて懐かしい写真を見つけた。2004年9月18日の1,2組合同クラス会での写真だ。

これをクラウドアルバムにした。

下の画像をクリックすると写真の一覧が表示される。それぞれの写真もクリックできるようになっている。画面には、スライドショーで見たり、ダウンロードするなどいろんなアイコンが付いている。適当に触って楽しんでもらえればと思う。

写真のダウンロード時に画像の解像度を選べるようにもなっている。印刷しても遜色ない解像度の画像もダウンロードできる。目的に合わせてダウンロードして楽しんで貰いたい。

なお、写真を含めこのアルバムはURLを知らせた人だけに限定的に公開している。グーグルなどで検索してもヒットしない。ちなみに、私が紹介(公開)しているのはこのブログだけだ。ただ、紹介したアルバムや個々の写真はfacebookやtwitterなどのSNSとも簡単に共有できるようにはなっている。限定公開ということを念頭に、節度を持って利用して貰えればと思う。

これからも、過去の例会の写真など、こんな形のクラウドアルバムにして、みんなに利用してもらおうと思っている。(以前はやりたくても出来なかったが、今では技術の進歩でできるようになった)

東高1&2組クラス会2004

金森

このページの上部へ

ごの会

「ごの会」は富山東高校5回生を中心にした親睦会です。

ごの会ブログのURL
http://www.ofours.com/higashi5/

個人情報取扱指針

ごの会個人情報取扱指針

連絡先

世話人への連絡 higashi5@ofours.com

ブログ記事を募集しています。ブログに載せたい記事を連絡先にメールして下さい。写真が添付されていれば適当に画像処理して掲載します。みなさんからの投稿を楽しみにしています

サイト内検索

最近のコメント

月別アーカイブ

  1. 2019年7月 [2]
  2. 2019年4月 [1]
  3. 2018年12月 [2]
  4. 2018年10月 [3]
  5. 2018年9月 [5]
  6. 2018年8月 [3]
  7. 2018年7月 [1]
  8. 2017年10月 [2]
  9. 2017年8月 [1]
  10. 2017年7月 [5]
  11. 2017年2月 [1]
  12. 2017年1月 [7]
  13. 2016年12月 [14]
  14. 2016年11月 [22]
  15. 2016年10月 [2]
  16. 2016年9月 [15]
  17. 2016年8月 [16]
  18. 2016年7月 [17]
  19. 2016年6月 [17]
  20. 2016年5月 [13]
  21. 2016年4月 [16]
  22. 2016年3月 [12]
  23. 2016年2月 [12]
  24. 2016年1月 [9]
  25. 2015年12月 [8]
  26. 2015年11月 [15]
  27. 2015年10月 [10]
  28. 2015年9月 [8]
  29. 2015年8月 [15]
  30. 2015年7月 [27]
  31. 2015年6月 [10]
  32. 2015年5月 [15]
  33. 2015年4月 [6]
  34. 2015年3月 [14]
  35. 2015年2月 [15]
  36. 2015年1月 [22]
  37. 2014年12月 [15]
  38. 2014年11月 [10]
  39. 2014年10月 [24]
  40. 2014年9月 [21]
  41. 2014年8月 [15]
  42. 2014年7月 [12]
  43. 2014年6月 [7]
  44. 2014年5月 [12]
  45. 2014年4月 [6]
  46. 2014年3月 [23]
  47. 2014年2月 [16]
  48. 2014年1月 [21]
  49. 2013年12月 [16]
  50. 2013年11月 [6]
  51. 2013年10月 [4]
  52. 2013年9月 [2]
  53. 2013年8月 [6]
  54. 2013年7月 [1]
  55. 2013年6月 [3]
  56. 2013年5月 [1]
  57. 2013年4月 [2]
  58. 2013年3月 [4]
  59. 2013年2月 [6]
  60. 2013年1月 [6]
  61. 2012年12月 [2]
  62. 2012年4月 [2]
  63. 2012年2月 [1]
  64. 2012年1月 [7]
  65. 2011年12月 [3]
  66. 2010年10月 [1]
  67. 2010年6月 [1]
  68. 2010年1月 [1]
  69. 2009年10月 [1]
  70. 2009年4月 [1]
  71. 2009年3月 [5]
  72. 2008年11月 [3]
  73. 2008年8月 [1]
  74. 2008年6月 [1]
  75. 2008年5月 [1]
  76. 2008年4月 [4]
  77. 2008年3月 [2]
  78. 2008年2月 [5]
  79. 2008年1月 [6]
  80. 2007年12月 [4]
  81. 2007年11月 [4]
  82. 2007年10月 [11]
  83. 2007年9月 [4]
  84. 2007年8月 [6]
  85. 2007年7月 [3]
  86. 2007年6月 [16]
  87. 2007年5月 [28]
  88. 2007年4月 [13]
  89. 2007年3月 [27]
  90. 2007年2月 [15]
  91. 2007年1月 [22]
  92. 2006年12月 [20]
  93. 2006年11月 [24]
  94. 2006年10月 [24]
  95. 2006年9月 [14]
  96. 2006年8月 [9]