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葬儀

義母の初七日を無事に済ませた。

七日前の6日の夜、床についた時、妻の携帯電話が鳴った。義母が入院していた兼六園近くの病院から、義母の容体が急変したので直ぐに来てくれとのことだった。

着替えて車に乗る。私は晩酌でウイスキーを飲んでいたので、妻が運転して病院に向かった。夜間受付口から病室に入った。心拍計がビッビッと鳴っていた。

先生が「ご愁傷様でした」と言う。確かに、ビッビッとい鳴る心拍計に表示される数字は「0」であった。家族が到着するのを待っていたようである。看護師さんが心拍計を外した。

「蝋燭の火が消えるように、五分前に静かに息をひきとられました。大往生でした」と、先生が話してくれた。

しばし義母と別れを告げた。病室から出て、会員になっている紫雲閣に電話して、遺体を自宅に運んでもらった。遺体を自宅に安置して、これからのことを打ち合わせた。

葬儀社に市役所への死亡届などの手続きをしてもらうのに印鑑を預けた。家族葬にするので、「忌中」は玄関に貼らないし、新聞にも一切掲載しないよう頼んだ。死亡届を提出すれば、義母の銀行口座は凍結されるので、明日の朝一で義母の口座から当面の費用を引き出して置く。明朝一番でやらないといけない事を確認した。通夜や会葬の段取りについては明朝打ち合わせることにした。

我が家は浄土真宗東本願寺大谷派、通称「お東さん」。葬儀社の担当にお寺さんを手配してくれるように依頼した。葬儀会場、お寺さん、火葬場の都合で、通夜、会葬、中陰の日程が決まる。明朝9時頃までにはハッキリさせるとのことだった。親戚にはそれを待って知らせることにした。

葬儀社の担当の話では、お坊さんは三人。ただ、「お東さん」は二人でも一人でもやってくれる。お布施は導師が10万円から15万円で、他のお坊さんは一人5万円。お寺さんと交渉しずらいのであれば、葬儀社でお願いしてみるとのことだった。お坊さんは一人でお布施は15万円で話してもらうことにした。

夜が明けて、通夜や会葬の段取りを打ち合わせる。近所には知らせないことにしたが、直葬にはできない。妻方の親戚だけには知らせることした。妻とは事あるごとに、どうするかを話し合っていた。

祭壇も質素なものを選んだ。お坊さんも一人でやってもらう。故人を偲ぶ中陰の料理は、精進料理ではなくて、お刺身などの入った混合料理にした。久しぶりに合う従兄弟たちと楽しく義母を偲びたいと思ったからだ。

供物は飾らない積りでいたが、親戚から供物をと言われ、せっかくの気持ちを断るのも失礼と思い花かごや果物を飾ってもらうことにした。

通夜には家族を含めて6人。会葬は13人、中陰は12人と小ぢんまりとした葬儀になった。

祭壇は質素なものにした積りでいたが、両脇に供物が飾られて、予想以上のものになっていた。

葬儀費用は中陰まで全部合わせて約130万円。香典はざっくりと50万円。80万円負担となる。これが安いか高いか、私には判断できない。葬儀の費用は、義母の貯金で賄おうと思っている。

世間がどう思おうと、自分なりに滞り無く義母を送れたとに満足している。

いままで、母、父の葬儀と、3回目の葬儀である。今回が一番落ち着いて葬儀に望めた。そして、息子や娘に手伝って貰いながらも葬儀の手順をOJTすることができた。家の宗派の焼香の作法なども伝えることができた。

子どもたちは、今回の葬儀を参考にして、私や妻の葬儀をやってくれることだろう。

金森

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